こんにちは、基板スクラップ買取のヒラノヤ 中務です。昨日、弊社にICチップのスクラップが入荷しました。
いやーこのチップが多く入って来るのは久々です。Kさん、ありがとうございます!
というわけで思い立ったが吉日、本日はICチップ スクラップについて解説をしたいと思います。
IC(正方形)の買取価格
IC(長方形)Aの買取価格
IC(長方形)Bの買取価格
・まずICチップとは…
数ミリから数センチ角の半導体の小片の上に集積回路を作り込んだもの。
(goo国語辞書より引用)
とのこと。ではその集積回路とは何か?これは私調べました。
本来機能の異なる装置を別々に組んで一つの機械を構成していたが、それを文字通り一つの物質に集積、つまりまとめたもの、です。小型化、というやつでしょうか。でしかもチップ半導体を書き換えるだけでそれぞれに製品に必要な機能へと書き換えることが出来る。つまり汎用が高いということですね。
これは便利だ!そりゃ普及するに決まってます。
・スクラップとしてのICチップについて
基板スクラップのリサイクルは、都市鉱山、(最早有名となりましたが)つまり金・銀・パラジウムなどの貴金属を取り出すことが目的です。
ではその貴金属は一体どこに入っているのか。
ICチップの構造を見てみましょう。
はい、画像にもありますがリードフレームとICの間に金のボンディングワイヤーが使用されています。
↑例としてCPU(紫)Aを割ってみました。
この矢印の部分が金なわけです。でついでに真ん中の玉虫色のところが集積回路(=半導体・シリコン/珪素)です。
金は以下に優れています。
・耐食性(酸化しにくい)
・展延性(加工しやすい)
・安定性(物質が変化しにくい)
・電気伝導性(電気を通しやすい)
(※電気伝導率が一番高いのは実は「銀」らしいです。初めて知りました)
上記理由により金はICチップにも使用されております。
よってヒラノヤの基板買取ランクは、つまりICチップまたはCPUの量によって分けられております。
…しかし近年は技術革新が進み、金ワイヤはどんどんと細くなりさらには金に代わって銅またはアルミが使われることも増えてきたようです。
2021/02/12現在の価格で言いますと
金:6,831円/g
銀:103円/g
銅:0.89円/g
アルミ:0.17円/g
なわけで、もしICチップのスクラップから金銀など貴金属が消滅すればもはや、せいぜい電源基板レベルの買取価格にしかならず、基板スクラップ屋などは到底やってはいけるはずもありません。遠くない未来にはそうなるような気がして本当に怖いです。
以上になります。
実はICチップの他にも貴金属入りのパーツは色々とあるのですが、、、それも含めプロの目により、ヒラノヤは基板スクラップをどこよりも高く買取をいたします!!
何卒よろしくお願い申し上げます。