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懐かしの3DO REALを解体

2018/05/02 お知らせ

こんにちは、基板買取専門・ヒラノヤの代表 中務(ナカツカサ)です。

弊社で買取しました家電基板および電源基板スクラップの中から↓が出てきました。

Panasonic 3DO REAL

PANASONIC 3DO REAL!!!

懐かしい!あのパナソニックによるゲーム機です。私の友人が持っていましたが、あまりにもマイナー過ぎて知らない人がほとんどなのではないでしょうか。

“北米では世界第二位のゲームソフト開発会社であるエレクトロニック・アーツの創始者トリップ・ホーキンスが製作したハードとして、日本では家電メーカーの松下電器産業(パナソニック)が製造したハードとして知られた。”
wikipedia「日本における3DO」より引用

ほー、Electronic Arts社といえば私の生涯の趣味「シムシティ」の発売元ではないか(正確には制作会社のマクシスをEA社が買収)。調べると世界第二位のゲーム制作会社である模様。その版権を日本の松下電器がライセンスの提供を受けて日本で製造・販売をしたようです。

EA社のゲーム機であれば確実に面白いソフトが勢ぞろいするものだと思うのですが、結果としてはものすごく短命に終わりました。というのも3DO発売のすぐ後に”ゲーム機”であるセガ・サターンとソニー・プレイステーションが発売されたからです。松下電器は3DOをゲーム機ではなく「情報家電」として売り出したかったようで、その意味不明さ・中途半端さが消費者にとって理解しがたいものとなり売れず、さらにゲームソフト製作に算入する会社もわずかになり売れず、そしてセガとソニーから”ゲーム機”が発売され陰に追いやられ、、、どんどん凋落してゆき、発売からたったの2年で姿を消しました。

突然持論ですが、商売はいくら優れた物でも知られて且つ明確に理解されなければ売れません。つまりどの層に買って頂くのか。ターゲッティングというやつです。自身の希望が先立ち過ぎて世の常識と乖離すればするほどドツボにハマります。私は自身で商売をするにあたってこれだけは本当に心がけています。いつも暗中模索ですが。あはは。

panasonic 3do real 前からの写真

さて、そんな3DOですがやはり基板スクラップ屋、基板を見たいという欲求に勝てず早速解体してみました。

3do 上ぶたを取りました☆

開きました。ネジの数も少ないですし「どうぞ開いてみて下さい」と言わんばかりのお手軽さ。

ネジが舐めました。

ネジ山が潰れた!!むむむ!ここを取らなければドライブの解体は不可能なのですが…

名作「テーマパーク」を発見。

お!「テーマパーク」!!これの持ち主だった人はセンスがあります。私もプレステ版にはかなりハマりました。

名作「テーマパーク」が!!

舐めたネジのもう片側はかなり注意して回しましたので、無事に取ることが出来ました。で、人力で鉄のバーを無理矢理折り曲げドライブを解放。

「テーマパーク」を救出☆

ついに「テーマパーク」を救出!!そのままゴミ箱行きです☆

ディスクドライブ裏の基板

PCのドライブと同様3DOドライブ裏側にも基板がありました。

本体の基板

で本体。ドライブを摘出するとこんなかんじです。そこそこ良い基板スクラップ。

3DO REAL 解体完了!

はい、解体完了☆

いやーPC98などと同じく、やはり一昔前のコンピューター機器は質の高い基板が使用されております。勉強になりました。

また何かしら出てくれば解体しようと思いますのでお楽しみに!!

ヒラノヤ基板スクラップ買取価格表

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