こんにちは、ヒラノヤ代表の中務(なかつかさ)です。
今回のテーマは 携帯電話スクラップ !!
最近はスマートフォンを使っている人も多いですが、ヒラノヤの言う携帯電話スクラップとはいわゆる「ガラケー」を指します。
ヒラノヤ ウェブサイトのトップページにも書いてますが、近年「都市鉱山」という言葉がよく聞かれます。これは要約すると「都市には多量の貴金属が含まれた家電製品が多く埋もれている」ということです。コピー機・デジカメ・掃除機などなど、まー電化製品は色々ございますが、その全てにプリント基板が搭載されており、ほぼ例外なく金や銀、パラジウムなどの貴金属が使用されております。
で、その貴重な電化製品資源の中でもダントツの貴金属含有量を含むのが携帯電話!!
携帯電話は今や国民1人につき平均1台以上の時代です。しかもニューモデルが毎年発売される。結果金属資源としてのの発生量は莫大な量になります。そんな携帯電話をスクラップ・リサイクル業者が目を付けないはずはありません。
というわけで今回は携帯電話スクラップについて少し詳しく書きたいと思います。
まず、どこに貴金属(金・銀・パラジウムなど)が入っているのか?
携帯電話の外枠を開くとすぐに携帯電話基板が見えました。正方形ICチップがいっぱいです。あっけないですがこの基板部分に多くの貴金属が含有されています。
液晶部にも色々ついてましてヨダレずびっ!です。
さらに解体してみます。
この中で基板の他に価値のあるものと言えば電池パックです。
携帯電話の電池パックは大抵はLi-ion(リチウムイオン)かNi-MH(ニッケル水素)です。これらは携帯電話スクラップとしては一切評価されません。が、いちおうニッケルやコバルトが含有されているので携帯電話から取り外して単体にすれば、それはそれで資源として売却が可能です。
→ヒラノヤ Li-ion/Ni-MHなど小型バッテリー 買取価格のページ
携帯電話に話を戻します。
ヒラノヤでは携帯電話本体を電池パックの有無で買取価格を分けています。
※2016年5月23日現在
その価格差は300円/kg。一見電池パックを取り外して売った方がお得なようですが、そうすれば電池パックの重量分は100円/kgでしか売れなくなる、つまりその分のみ96.7%の赤字となりますので結局トータルで損なのか得なのかよく分かりません。
ですので次は実際に携帯電話本体と電池パックの重さをそれぞれ測り、どちらの方法で売る方がお得なのかを検証してみたいと思います。
今回は時間が無いので3つで計測しました。もっと莫大な個数で計測すればより正確な数字が出ます。
結果は
本体のみ: 291g + 電池パック: 48g = 339g
でした。これを換算すると、電池パックは本体重量に対して14.1%の重さ、よって85.9%が携帯電話本体(電池なし)の重さです。
さらに計算は続きます。
例えば携帯電話本体「電池つき」を1kg仕入れ分解後にヒラノヤへ持ち込むとすると、、、
携帯電話本体: 1,900円/kg×859g= 1,632円で売却
バッテリー: 100円/kg×141g= 14円で売却
計 1,646円/kg
=解体して売った方が46円/kg高くなりました。
次はもし数百キロある場合です。大量にある場合、解体にはかなりの手間がかかります。その手間(=人件費)も含め得なのか損なのか検証します。
1個の解体時間は蓋をあけて電池を取り出すだけですが少し多めにみて約4秒。
1分で15個、集中力の問題もありますから途中で5分休憩を入れるとして、1時間(55分)あたり825個。
1個およそ300g なので 3.3個で1kg 、よって825個=272kg。
ということは
46円/kgアップ × 272kg /h = 12,512円/h!
結論:1時間でなんと12,512円アップ!!!
時給12,512円の仕事など滅多にありません。これは解体するしかないでしょう。私なら携帯電話は絶対に電池を取り外して未来永劫全てをヒラノヤへ売り続けます!!!
以上です。
もし携帯電話スクラップがありましたら、ぜひぜひヒラノヤにて売却の程、よろしくお願い申し上げます。