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Li-ionのUPSスクラップ

2023/12/04 PCパーツ

こんにちは、株式会社ヒラノヤ 中務です。
つい先日、弊社に見慣れているようなしかし何か不穏なスクラップが入荷しました。

見た目はこれまでのUPSスクラップです

廃棄UPSのスクラップ!!UPSスクラップは弊社過去に何千トンと買取をしてきました(嘘です)ので見慣れたものですが、記載の型番を見ると

LiBの記載・・・

LiB…これはもしかしてLi-ion Batteryの「L」「i」「B」ではないかと。家庭用蓄電池などなど、こういうのに使われているLi-ionって正極が鉄の出力低めで暴発しない、しかし安価な鉄ゆえリサイクルにはかなり不向きなものが多いです。

UPSの性能表に酸化鉄、の記載あり

やはりそうでした。「酸化鉄リチウムイオン」です。上にも書きましたが正極材にニッケルやコバルトなどの高価な貴金属ではなく酸化鉄を使用しているため、リサイクルを行っても貴金属が採れずコストが価値を上回ってしまうという、2023年現在のスクラップ業界としては厄介な代物です。おそらくこれまでのUPSスクラップとは形状もさほど変わらず、鉛の廃棄UPSスクラップに紛れて流通してしまうのだと思われますが、当然鉛のUPSスクラップと同等に買取は出来ませんのでご注意くださいませ。(基本は買取・引取り共に不可ですが、もしご希望がございましたら一度ご相談下さいませ。)

Li-ionのUPSの解体の図

解体をしてみましたが、リサイクル資源価値の観点からでは鉛バッテリーの廃棄UPSスクラップとほとんど同じ内容です。

酸化鉄Li-ionバッテリー

そして酸化鉄Li-ionバッテリーの本体↑。スクラップ・リサイクルの観点から見ますと、単純に鉛バッテリーが酸化鉄Li-ionバッテリーに変わっただけの構造のようです。というわけでLi-ionのUPSスクラップは鉛バッテリーUPSスクラップとしては扱えません!基本買取・引取り不可です!お気を付けくださいませ。

ヒラノヤ 鉛UPSスクラップ 買取価格と検品基準のページ

よろしくお願い申し上げます。

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